兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

2012-01-01から1年間の記事一覧

自然に守られて。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 「自然に守られて。」 自然を守る、だなんて、おこがましいような気がしてくる6冊。 1 『穴 HOLES』 ルイス・サッカー 2 『種をまく人』 ポール・フライシュマン 3 『夏の庭』 湯本香樹実 4 『セ…

ただいまクリスマスの装い

12月ももうすぐ折り返しです。前回の“図書室だより”では、 「秋のオレンジ色」に染まった 図書室をご覧に入れましたが、 あれから季節もすっかりうつろいました。いま、 図書室を盛り上げているのは「クリスマスの気配」です。 クリスマスの季節には、なぜだ…

播磨の50冊――学芸発表会にて

さる11月2日、3日に行われた学芸発表会における 「読書の学校」づくりの取り組みをレポートします。テーマは「播磨の50冊」です。昨年、本校では 生徒に読んでほしい本を「播磨の30冊」として選書し、 オリジナルの紹介文を添えたPOPとともに 学芸発表会でデ…

藍・愛・ふれあい・布の手あそび selected by 家庭科

『藍・愛・ふれあい・布の手あそび』 浅田重子 selected by 家庭科 藤原定子先生 リンパ腫を患った浅田重子さん。 闘病の辛さを逃れるため、 彼女は針と糸を手に布へと向かう。「継ぎ接ぎ作品展」に展示された大作から 小物に至るまで、 様々な作品を収めた…

詩を読もう。/本のことを、書いた本。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 「詩を読もう。」 心を、ささやかに揺らしてくれる3冊。 1 『このワガママな僕たちを』 銀色夏生 2 『うつむく青年』 谷川俊太郎 3 『ぼくがここに』 まどみちお「本のことを、書いた本。」 いま…

ただいま秋の読書週間

10月27日から11月9日は 秋の読書週間です。図書室の中では、そこここで、 「秋のオレンジ色」が生徒たちを迎えます。貸出しカウンターも 新着図書コーナーも、すっかり秋の装いです。 新着図書コーナのいちおしは、 畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズから。…

伊豆の踊子 #selected by 国語科

『伊豆の踊子』 川端康成 selected by 国語科 中尾和男先生 旅先の伊豆で、 一高生の「私」は旅芸人の一行と道連れになり、 その中の若い踊り子に魅かれる。旅芸人たちの素朴で温かい雰囲気に包まれて、 彼女らの「いい人ね」という言葉にも、 素直に反応す…

どうしても、涙が出る。/音楽好きは、感動好き。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 <図書室内に設置されたコーナー> 「どうしても、涙が出る。」 人間っていいな。悲しくないのに涙がにじむ3冊。 1 『34丁目の奇跡』 ヴァレンタイン・デイヴィス 2 『日本一心を揺るがす新聞の…

読書ガイダンス(9月の総集編)

読書の秋です。 6月から続いているガイダンスもいよいよ大詰めを迎えました。9月に行ったガイダンスの模様をお伝えします。

読書ガイダンス(夏休み期間)

1学期中に都合のつかなかったクラスについては、 夏休み期間中の全校登校日などに合わせて ガイダンスを実施しました。8月3日と6日に行ったガイダンスの模様を お伝えします。

これまでのレポートはこちら。

【第1回のレポートを読む】 【第2〜10回のレポートを読む】 【第11〜15回のレポートを読む】 【第16〜18回(夏休み中)のレポートを読む】 <第19回>普通科2年1組 「県庁おもてなし課」有川浩著 観光コースであるこのクラスにぜひ、と思い紹介した。 私が一…

これまでのレポートはこちら。

【第1回のレポートを読む】 【第2〜10回のレポートを読む】 【第11〜15回のレポートを読む】 <第16回>特進クラス2年1組・3年1組(合同) 「シカゴより好きな町」 リチャード・ペック著 「くちびるに歌を」 中田永一著 リチャード・ペックの作品は、読者を…

野火 #selected by 国語科

『野火』 大岡昇平 selected by 国語科 摺河愛美先生 フィリピン戦線に取り残され 餓死の危機に直面する田村上等兵の姿は、 戦争を経験したことのない私たちに、 戦場の別の過酷な一面を見せる。平凡な多くの日本国民が「戦争」の名の下に戦場に送られ 否応…

連結決算がよくわかる本 #selected by 商業科

『連結決算がよくわかる本』 北條恒一 selected by 商業科 井元淳司先生 わが国に連結決算制度が導入されて 10年になるわけですが、 日本は中小企業の数が多く、 世界からその実体の統一化が求められていました。つまり会計も、 次第に国際化の時代に入った…

大平光代さんの3冊 #selected by 家庭科

『くらべない生き方』『今日を生きる』『陽だまりの時間』 大平光代 selected by 家庭科 藤原定子先生 中学時代はいじめにあって自殺未遂、 非行に走るが、立ち直り、 29歳で司法試験に受かって 養父に自分を認めさせたかった。 弁護士になり、2003年には女…

武蔵野 #selected by 国語科

『武蔵野』 国木田独歩 selected by 国語科 古林ひろみ先生 今からおよそ110年前の作品。 東京郊外の雑木林の風情を美しい文章で綴っている。独歩が歩く「武蔵野」の風景は、 自然と生活とが密接した 古き良き時代の「日本の原風景」を 間近に感じさせてくれ…

ここではない、どこかへ。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 <学校図書室内に設置されたコーナー> 「ここではない、どこかへ。」 空間の旅、時間の旅に出かける8冊。 1 『モモ』 ミヒャエル・エンデ 2 『ちょんまげぷりん』 荒木 源 3 『旅のかけら』 皆…

こころ #selected by 国語科

『こころ』 夏目漱石 selected by 国語科 古林ひろみ先生 人間のエゴと倫理を深く追求した小説。人は追い詰められた時、 自分の中に潜む“エゴイズム”と向きあうことになる。 そのエゴにより、 人に裏切られ人間不信に陥る苦しみと、 人を裏切り罪悪感に苦し…

面白いほどよくわかる手形・小切手・為替のしくみ #selected by 商業科

『面白いほどよくわかる手形・小切手・為替のしくみ』 増田茂行 selected by 商業科 坂田匡應先生 今日のビジネス社会は日々革新的に変化しており、 キャッシュレス時代を経て、 現在はインターネットにおける電子マネーで 代金が決済される時代です。一方で…

鼻 #selected by 国語科

『鼻』 芥川龍之介 selected by 国語科 中尾和男先生 異様な長い鼻に悩む禅智内供は、 奇妙な治療で鼻を短くしたが、 周囲の人間の嘲笑の目は、 以前よりひどくなり困惑する。そんなある夜、 鼻は元どおりになり 内供は晴れ晴れとした気持ちになる――『今昔物…

新会社法の重要55ポイント #selected by 商業科

『新会社法の重要55ポイント』 中経出版編集部 selected by 商業科 坂田匡應先生 今日では企業における多くの事柄が 高度化し、複雑に変化する状況になり、 今までの旧商法では対応がしにくくなりました。そこで登場したのが「会社法」という法律です。今ま…

日本刺繍を楽しむ #selected by 家庭科

『日本刺繍を楽しむ』 永山登志子 selected by 家庭科 藤原 定子先生 日本刺繍の図案と同じく 実物大図案で写真が大きいので、 生徒の皆さんにもわかりやすくなっている。日本刺繍はフランス刺繍とちがって 糸を自分で撚るので、 それぞれ同じ糸はできない。…

読書ガイダンス(7月の総集編)

6月に引き続き、7月は3年生を対象にした ガイダンスを実施しました。7月中に行った第11〜15回までの ガイダンスの模様をお伝えします。

これまでのレポートはこちら。

【第1回のレポートを読む】 【第2〜10回のレポートを読む】 <第11回>普通科3年3組 『おしまいのデート』 (瀬尾まいこ) 『つるかめ助産院』 (小川糸) この日は、図書室に七夕の笹が届いたため、 急遽、みんなで短冊に願いごとを書き、 七夕とは「モノ作…

おなかがすく本。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 <図書室内に設置されたコーナー> 「おなかがすく本。」 物語のなかの食べものは、なぜかおいしそうです。 1 『クリスマスの思い出』 トルーマン・カポーティ 2 『チョコレート工場の秘密』 ロ…

私は、ひとりぼっちですか。

*以下の画像は保存して、A4サイズで印刷することができます。 <図書室内に設置されたコーナー> 「私は、ひとりぼっちですか。」 本のなかでひとりぼっちと出会ったら、もうひとりぼっちじゃない。 1 『青い鳥』 重松清 2 『乳と卵』 川上未映子 3 『温室デ…

はじめての発声法 #selected by 音楽科

『はじめての発声法』 J=C・マリオン selected by 音楽科 檜垣一夫先生 歌う時、どうすれば 美しい声が出せるようになるのか 迷いがちです。基礎からきちんと発声法を修得し、 美しい声が出せるように、 7つの章と30のポイントで わかりやすく解説しています…

読書ガイダンス(6月の総集編)

6月4日から、各回1クラスずつを対象にして 読書ガイダンスを実施してきました。第1回の読書ガイダンスの記事はこちら。 【第1回のレポートを読む】6月中に行った第10回までのガイダンスで、 生徒たちにすすめた本を ご紹介します。<第2回>普通科1年2組 『…

新13歳のハローワーク #selected by 国語科

『新13歳のハローワーク』 村上 龍 selected by 国語科 木下 伊津子先生 13歳という年齢を中心とした 「子どものための職業図鑑」ではあるが、 進路決定に迷っている生徒には、 基本的なことを考えるきっかけとなる一冊である。自ら将来について考え、 好奇…

白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい #selected by 国語科

『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』 小山鉄郎・白川 静 selected by 国語科 摺河 愛美先生 表音が主流を占める文字文化のなかで、 表意文字として独特の発展を遂げた“漢字”。広い東アジアを漢字圏としてまとめ、 伝達手段の役割を長く果たしてきた。本書では…