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<第19回>普通科2年1組
「県庁おもてなし課」有川浩著
観光コースであるこのクラスにぜひ、と思い紹介した。
私が一番この本に惹かれたのは、
どんどん町や人が元気になっていってワクワクするところや
きれいにアピールされた観光名所ではなく、
この中にでてくるパラグライダーの人みたいに、
好きな場所を持っているキャラクターに共感できたところだった。
読み終わった後、高知に旅行に行きたいと思わせてくれる作品だった。
立ちはだかる壁を地道に突き崩していく様が爽快で、
巻末の対談も作品の一部のようで興味深かった。
この本を紹介する時の一番のポイントは、
「自分たちの地元にこそいいものがある」と気付くことだ。
地域の歴史や文化は物語。
地元に愛着をもって観光を考えるところに、
有川さんが読者に伝えたかったメッセージが
隠されているのではないだろうか。
そんな思いから、
北村泰生さんの「世界遺産姫路城」の写真集も紹介!
北村さんの写真はどのページも鮮やかで、
普段見られない、姫路城の姿を映し出してくれる。
素晴らしい作品なので、「姫路学」を学んでいるみんなに
地域の歴史や文化を再発見する機会を見つけて欲しいと思い、紹介した。
<第20回>普通科2年2組
「おしまいのデート」瀬尾まいこ著
瀬尾さんの魅力をもっと伝えたいと思い、またまた登場!
今回は、瀬尾さんの読者に対するメッセージに注目した。
瀬尾さんの視点でものごとを捉えることは、
想像力や思考力につながり、
また新たな発見やその時その時で感じる自分の
心の動きを知ることができる。
これも読書の魅力だと思う。
みんなにもそのことを理解して欲しいと思い、
瀬尾さんのやさしさに触れることのできるこの作品を紹介した。
何度も紹介するうちに、
私自身も瀬尾さんの魅力にどんどん惹かれ、
物語を自然に語れるようになっていた。
自分のことばで表現するから、
また一歩、新たな発見があり、
その作品に親しみを感じるのではないだろうか。
<第21回>普通科2年3組
「『最高齢』プロフェッショナルの教え」 徳間書店取材班著
これからの将来について少しでも考えるきっかけになればと思い、
「人生について学ぶ」というテーマを選んだ。
「一生もの」の仕事をどうやって手に入れたのか。
15人の達人たちが「仕事の壁」を乗り越える技術を
語ってくれる本。
人の生き方をみて、そこから何かヒントを得て、
自分のものにして欲しいということを伝えた。
この本に紹介されている達人たちのメッセージは
どれも魅力的で、何かひとつのことに夢中になれる素晴らしさを伝えてくれる。
<第22回>普通科2年4組
「生き方の演習」塩野七生著
「生きているだけでいいんです」香山リカ著
誰かの生き方に触れることによって、
自分を変えられるかもしれない。
しかし、それは自分次第。
やろうと思えば、どんな困難でも乗り越えていける。
何かを学ぼうと焦るのではなく、楽しめればそれでいい。
だから、最後まで読めなくても、
また次に新しい本に出会えればいいのだし、
いろいろな角度から1冊の本を見て欲しい。
塩野さんの読書に対する考え方から、
もっと幅広い視点で本の魅力を感じて欲しいという思いで紹介した。
<第23-26回>普通科2年5組、6組、7組、商業科2年1組
「心を整える」長谷部誠著
「『最高齢』プロフェッショナルの教え」徳間書店取材班著
長谷部選手の
「読書は自分の考えを進化させてくれる」
「音楽の力を活用する」
ということばが印象的だった。
長谷部選手がなぜプロになってから本を読もうと思ったのか?
長谷部選手のおすすめ本(「悩む力」や「人を動かす」「人間失格」)なども紹介!
また、人生の岐路に立たされたとき、
ひとつだけ意識しているのは
「あえて難しいと思った方を選択する」ことだと書かれており、
長谷部選手の生き方から、
みんなも何かヒントを得て、
自分の糧にしてもらいたいと強く感じた。
本には多くの人生が描かれている。
今の自分とちがった生き方を楽しむことで
本の魅力をもっと広げて欲しい。
2年生のガイダンスは、
進路のことや将来について考えるきっかけになる本を中心に紹介しました。
今の自分としっかり向き合って、
将来を考えて欲しいという思いでガイダンスに臨みました。
今まで貸出がなかったクラスも
ガイダンス後は放課後毎日来てくれるようになり、
全学年の利用が少しずつ増えています。
新着図書の紹介などをはじめ、
これからますます
活気のある図書室づくりを目指していきたいと考えています。