読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

副校長の読書散歩 #37

NPO法人 本と温泉」企画の小説
Selected by 安積秀幸副校長先生

IMG_1113

「NPO法人 本と温泉」志賀直哉の「城の崎にて」を
豆本で出版されたことは、第24回で紹介しました。

その時に万城目学さんが城崎にちなんだ
新しい小説に取り組んでおられることも紹介しました。

平成26年9月12日の神戸新聞
万城目学さんの小説発表会の記事が出ていました。
豊岡市が「渋谷ヒカリエ」で9月15日から17日にかけて
「豊岡エキシビション」を開催、その最終日に出版の発表会をし、
その発表会のあとに本を販売すると書かれていました。

その小説の題名が「城崎裁判」です。
大変面白い本です。是非一度読んでみてください。





002 - コピー


城崎裁判
万城目 学 著(NPO法人 本と温泉)



新聞記事を読んで、早速欲しいと思い、
豊岡市NPO法人に問い合わせをしましたところ、
「城崎まで買いに来てください。郵送はしません。」
とのつれない返事。

しかたなく兵庫県立豊岡高等学校で
一緒に勤務しました先生にお願いをしました。
快く引き受けていただき、しばらくして
「買ってきました。
とてもおもしろい本だったので私の分と2冊買ってきました。」
と連絡がありました。
楽しみにして待っていました。

届いた封筒を開封して驚きました。
表紙というか、カバーというかタオル地の布製でした。
本自体も耐水性のある紙のようで
風呂の中でも読めるように作ってあります。
よくこんな発想を思いつかれたものと感心しました。

小説『城崎裁判』も大変面白く、最後に「おち」がついていました。
志賀直哉の『城の崎にて』の話から始まり、
『城の崎にて』の主人公がイモリに石を投げつけ
イモリが死んでしまったこと、
『城崎裁判』の主人公が同じように石を投げたことから、
イモリの裁判を受けることになります。
湯につかる度にイモリから
様々な尋問に似た質問を受け続けます。
最後に主人公は、判決で大変なものを
イモリに支払わなければならなくなります。

「さすがに万城目学さん」とうなってしまいました。
どうなるのかとわくわくしながら
最後まで一気に読んでしまいました。
読み終えた本は、鳥取のYさんにお送りしました。

「城の崎にて」と同様、あまり長い話ではありませんので、
是非城崎まで足を運び、湯につかりながら読んでください。





* 「副校長の読書散歩」とは?