兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

図書部員の感想文

前回の「図書室だより」では、
図書部員が当選した「文春文庫50冊」のコーナーを取り上げました。

今回は、応募に際して生徒が書いた感想文の中から、
特に印象深かった5点をご紹介します。
生徒の、素直な「つぶやき」が聞こえてきます。


6プリンセス・トヨトミ_convert_20131118111932

プリンセス・トヨトミ』 万城目学



 会計検査院の3人が色々なお金を会計する
不思議で現実でもありそうな世界観が自然と
引き込まれて行きました。後半になるにつれて
新しい一面が見えてきたり、松平の過去に魅了されました。
 また、会計検査院の3人のキャラクターが
個性的で自分の周りにこんな人が居たら楽しい
だろうなーと感じました。大阪城が赤く照ったり、
女王の存在が大きく動いて行く物語でした。(3年生)

    
9幽霊晩餐会_convert_20131118112016

『幽霊晩餐会』 赤川次郎



 宇野警部と夕子がいろんな殺人事件にあって、
その事件の謎を解決していくのですが、予想外の
展開があり、目が離せませんでした。
 また、事件ごとに人間の汚れた心やその反面、
優しい心などを感じることができる作品だと思いました。(3年生)


4ニューヨークの魔法のことば_convert_20131118111859

『ニューヨークの魔法のことば』 岡田光世 著



 こんなにも自分はずっと英語の勉強をしてきたけれど、
色々な言葉が有り、すごく心に沁みました。
初対面の人でも仲良くなってしまうニューヨーカーに、
私は少し憧れを持ってしまいました。
日本語では表現出来ない事も、
外国ならではの言葉で表していて、
ニューヨークの世界に引き込まれました。
 日本語で言われると、イラっとしてしまう事も
英語で言うとなごやかになり、
これがニューヨークの魔法だなぁと感じました。
この本を読み、
ニューヨークが好きになりました。(3年生)


7こじれたふたり_convert_20131118111948

『こじれたふたり』 坂井希久子 著


 
 この本は、文庫本の新刊図書として展示されていました。
表紙の絵が印象的で、自分でも読めるかなぁと思い、
購入したのですが、予想以上に理解するのが難しく、
世の中には、いろいろな人たちがいるんだなぁと
考えさせられました。
大人になってから、また読んでみたいです。(3年生)


8くすぶれモテない系_convert_20131118112002

『くすぶれ!モテない系』 能町みね子



 女は恋愛経験だってゼロではない。
時には、彼氏やダンナがいることだってある。
でも、常にモテない事もある。
その時は、女子たちに同情し、憐みつつも励ましはせず、
いじくりまわらない方がいい。
 この本を読んで、別に女子やからって、
絶対的恋愛をしないといけないわけでもないと思いました。(1年生)