兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

図書部員によるブックトーク(学芸発表会レポート1)

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11月1日・2日は、本校の学芸発表会でした。

両日中に行った、「図書」にまつわる企画・展示の模様を
2度にわたってお伝えします。
今回は、図書室からのレポートです。

図書室では今年、
図書部員によるブックトーク*を行いました。

2日の土曜日は、学校見学会も兼ねて訪れてくれた中学生の皆さんに
本校の姉妹校について知ってもらいたいという思いで、
タイ王国ポーランド共和国インドネシア共和国
本を取り上げました。

ブックトークを行う際、
紹介者は、本の内容はもちろん、それに対する自分の考えや
作者の思いを感じることが大切になります。

普段から本に親しんでいる図書部員たちですが、
そうした土台のうえでブックトークを展開するのは
なかなか簡単なことではなく、
最初は思うように進めることができませんでした。

そこでヒントになったのが、「介護のブックトーク」です。
「介護のブックトーク」は、
利用者の方たちに楽しんでもらうことを一番に考えた
参加型のプログラムを特徴としています。

昨年、私は本校の系列校であるハーベスト医療福祉専門学校の
介護福祉学科で行われた研修に参加しました。
そこで、歌や手遊び、クイズなどを通じて、
利用者の方々との交流を楽しむ新しいかたちのブックトークを
体験しました。

図書部員には、そのときの経験を伝えました。
そうして実現したのが、
各国の国旗や文化に関するクイズを交えたブックトークです。

開始直後は、後ろの方で見ながら
ハラハラドキドキ……。
一生懸命紹介している生徒たちの姿に、
「その調子だよ。頑張って!」と思わず心の中でエールを送っていました。

中学生との交流を楽しんでいる様子が印象に残る
かけがえのないブックトークになったと感じています。
また、終わったあとの「楽しかった」という図書部員の言葉は、
私にとっても何より嬉しいものでした。

今回のブックトークで紹介した図書。各国のガイドブックのほか、彼の地が生んだ偉人の足跡を伝える本も。
2_ブックトークで紹介した図書_convert_20131108101845

国土や文化、国旗など、入念に下調べして作成したクイズを、笑顔で出題! 緊張はどこへやら……
talk_20131111200845.jpg タイ_convert_20131110152742
ポーランド 201311101536127f4_20131111201028758.png

発表の主体になった図書部3年生には、
図書室の案内役も務めてもらいました。
観光コースで「おもてなし」の心を学んできた
彼女たちの行動力が、
準備期間から当日まで、あらゆる場面で発揮されました。


四季折々のテーマで、
いつも図書室の一隅を賑わせてくれている
手芸部の作品展示も行いました。

魅力あふれる作品が勢ぞろい!
どの作品も魅力いっぱいです!_convert_20131105152829

次回は、展示会場に出展した「播磨の100冊」について
レポートします。

*ブックトークとは (2012/6/18掲載「読書ガイダンス(普通科1年1組)」 脚注より再掲)
  ブックトーク(Book talk)は、本を紹介することで
  「読んでみたい!」という気持ちにさせる取り組みのことをいいます。
  あらすじを伝えるのではなく、
  「面白さを伝える」「読むことへと背中を押す」ことをめざすもので、
  各地の図書館で、図書館司書・民間の図書ボランティアの人々によって行われています。