兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

副校長の読書散歩 #1

         「伝える」ための3冊
      先生方、生徒の皆さんに読んでいただきたい本

         selected by 安積秀幸副校長先生

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近頃、「表現力」という言葉をよく耳にします。
高等学校学習指導要領にも
「表現力の育成」という言葉がいたるところに出てきています。

自分の考えていることを、
いかに正しく相手に伝えるかを
新たな視点で教えてもらえる新書を3冊紹介いたします。


人を動かす!話す技術

『人を動かす! 話す技術』 杉田 敏



10年以上前に日経産業新聞で紹介され、
すぐに購入して読んだ本です。
コミュニケーションの最終目的等、
なるほどと感心させられることが多い本です。

「人を動かす」とは
「自分の考えていることを
相手に理解していただき、行動してもらう」ことです。
研修会で話をする機会があればよく紹介をしました。

何冊か購入して、一緒に仕事をさせていただいた方に差し上げて、
今、手元には一冊だけ残っています。
これから面接を受けることになる生徒の皆さん、
授業など話をする機会の多い先生方も読んでみてください。



その日本語、通じていますか

『その日本語、通じていますか?』 柴田 武



この本も10年以上前に日経産業新聞で紹介されたものです。

「とかく日本人の話は何を言いたいのかよくわからない。
長い話を聞いた後、『結局何が言いたいの?結論は何?』と思ってしまう」
ことから始まります。

私たちは話をするとき、文を書くときには「起承転結」と習ってきました。
それでは国際的には通用しない。
人にわかってもらうにはどのようにするのがいいのかを考えさせられます。

この本も、研修会などでよく紹介しました。
この本を読んでから、何が言いたいのかわからない話に、
イライラしている自分を発見することがあります。



日本語を反省してみませんか

『日本語を反省してみませんか』 金田一春彦



この本は、親友からいただいたうちの一冊です。
親友からはこの本の一節にある
「世界で一番植物の名が多い国」を読んでみたらと薦められました。

以前から「全然おかしい」というような表現はおかしいと思っていたところ、
全く同感と感じた興味深い一冊です。

学校の図書室にも置いてあります。
是非、読んでみてください。


* 「副校長の読書散歩」とは?