兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

これまでのレポートはこちら。

【第1回のレポートを読む】
【第2〜10回のレポートを読む】



<第11回>普通科3年3組

  『おしまいのデート』 (瀬尾まいこ
  『つるかめ助産院』 (小川糸)
おしまいのデート_convert_20120705143756 つるかめ助産院(Amazon)_convert_20120802113214

この日は、図書室に七夕の笹が届いたため、
急遽、みんなで短冊に願いごとを書き、
七夕とは「モノ作り、織物・書道・和歌・学芸が上手になることを願う」こと
だと説明しました。

そのためあまり時間がありませんでしたが、
私のおすすめ図書、「おしまいのデート」や
「つるかめ助産院」の印象深い場面を紹介しました。

とても楽しそうに、友だちと短冊に願いごとを書く姿が微笑ましく、
私も生徒と一緒に願いごとを書き、
飾り付けをして楽しむことができました。


<第12回>普通科3年5組

  『ぎっちょんちょん』 (群ようこ
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この本を紹介したのは、
遅咲きの夢に奮闘しながら芸者になる
主人公のエリコから
「いくつになっても人生まだまだやり直すことができる」
ということを通じて、
今、将来のことで悩んでいる3年生に
「好きなことを夢中でやろうとする楽しみ」や
失敗や成功から学ぶことで、
何かを感じ取って欲しいと思う気持ちからです。

それと同時に、
あきらめずに最後までやり通すことの
芯の強さがとてもよく描かれて
いるところが印象的で、ぜひ紹介したいと思いました。


<第13回>普通科3年6組

今回は図書室利用の説明を中心に
ガイダンスを実施しました。

私がみんなに伝えたかったのは、
とにかく読書を楽しんで欲しいということ。
そして、何かを学ぼうと焦るのではなく、
楽しめればいいということ。

もし、最後まで読めなくても、
また次の新たな本との出会いが待っているので、
おもしろくないのに、
無理して読まなくてもいいことを伝えました。

そして、このクラスにも私の小さい時の思い出から
本とのつながりを通して、学んだこと、
経験したことを話しました。


<第14回>商業科3年1組

  『お仕事のマナーとコツ』 (監修:西出博子、絵:伊藤美樹)
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この本は、他にもシリーズがあり、
かわいいイラストが魅力的です。

説明も分かりやすく、
第1章は「仕事名人になるための、マナーとルール」
第2章は「仕事美人になるための、コツとアイディア」が
紹介されています。

私もこの本は購入していて、
社会人になったばかりのころよく読んだ思い出深い本です。

商業科ということもあり、検定の問題集の紹介もしました。
特に、簿記検定・サービス接遇検定の問題集などが
図書室にもあるので、
これを機会にもっと図書室を利用して欲しいと伝えました。


<第15回>普通科3年4組

  『つるかめ助産院』 (小川糸)

このクラスは医療看護進学コースなので、
「命の大切さ」をテーマに話をしました。

小川糸さんは私が好きな著者で、
どの作品もあたたかいまなざしで心を包んでくれる優しさがあり、
心と心のつながりを感じます。

本には多くの人生が描かれていて、
今の自分と違った生き方を楽しむことができるということや、
本を読んで得たものは、
その後の自分の人生を大きく成長させてくれる
ということを伝えました。

その後、おきまりの私の経験してきたことについても話をしました。
このクラスは、3年生の中でも一番貸出が多いクラスだったので、
「読書をする楽しみや読書から学ぶこと」を中心
にガイダンスを実施しました。



今、カウンター前のコーナーには、
課題図書と読書感想文におすすめの図書
展示してあります。

学校は夏休み期間中ですが、
図書室は毎日開館しています。

特に、3年生の生徒が熱心に図書室で勉強しています。
1年生や2年生も読書感想文の本を探して、
図書室に来ています。

8月3日の全校登校日に、
特進クラスの2年生・3年生
合同でガイダンスを実施しました。
また、8月6日には、6月に実施できなかった
商業科1年1組のガイダンスを行いました。