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兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

読書ガイダンス(6月の総集編)

6月4日から、各回1クラスずつを対象にして
読書ガイダンスを実施してきました。

第1回の読書ガイダンスの記事はこちら。
【第1回のレポートを読む】

6月中に行った第10回までのガイダンスで、
生徒たちにすすめた本を
ご紹介します。

<第2回>普通科1年2組

  『博士の愛した数式』 (小川洋子
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映画の場面の印刷したものを用意したうえで、
とくに印象的なシーンを中心に、本文の読み聞かせを行いました。

小川洋子さんの魅力や他の著書についても触れて、
その際『犬のしっぽを撫でながら』のエッセイ集の中から
博士の愛した数式』についての思いが描かれている
ところを引用して紹介しました。


<第3回>普通科1年3組

  『ボクの音楽武者修行』 (小澤征爾
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本の紹介の前に、私が小学生の時から音楽の授業が好きで、
中学から大学までコーラス部に入っていたことや、
大学でのジョイントコンサートでの思い出を話しました。

小澤征爾さんは、まだ若くお金もなかった時代に、
友人に助けてもらいながらたった一人、
スクーターでヨーロッパに出かけています。
「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、
そこに住んでいる人間をじかに知りたい」
という思いからの行動でした。

この本を通して、
自分がやりたいと思ったことは、あきらめないで
なんとかしてその夢を実現しようとする
芯の強さを伝えたいと思いました。

本はいろいろなことを教えてくれます。
時には、
自分の人生の道しるべになることもあるのです。  


<第4回>普通科1年4組
 
  『ちいさなあなたへ』 (アリスン・マギー)
  『ナヌークの贈りもの』 (星野道夫
ちいさなあなたへ_convert_20120703121617_convert_20120705145558 ナヌークの贈りもの_convert_20120705145218

今回のテーマは、命のぬくもりや自然のつながりです。
最初、生徒は絵本の読み聞かせなんてと言って、
恥ずかしがっていました。
「高校生だから絵本を読んではいけないということではないし、
同じ本を何度読んでもいいし、なにか自分にぴったりの本を見つけて欲しい」
という言葉が届いたらうれしいです。



<第5回>普通科1年5組

  『赤毛のアン』シリーズ全10巻 (ルーシー・モード・モンゴメリ
  『旅路の果て モンゴメリの庭で』 (メアリー・フランシス・コーディ)
赤毛のアン(1)_convert_20120705143818 旅路の果て(紀伊国屋BookWebより)_convert_20120705143701

赤毛のアンシリーズから、「アンの青春」と
晩年のモンゴメリについて話をしました。
どんな小さな喜びでもしあわせと思える、
アンの天真爛漫な明るさや、想像力と感受性に満ちたアンの少女時代が、
生徒たちにとって何かヒントになればと考え、
赤毛のアン」はなぜ書かれ、作者モンゴメリは、どう生きたのか、
モンゴメリの知られざる生涯についても話をしました。


<第6回>普通科1年6組

  『赤毛のアン』シリーズ全10巻 (ルーシー・モード・モンゴメリ
  『旅路の果て モンゴメリの庭で』 (メアリー・フランシス・コーディ)

前回と同じ本をおすすめにしましたが、
今回は「赤毛のアン」シリーズの1冊ずつについて話をしました。
とくに印象的なシーンについては、読み聞かせも行いました。
トロントにある「旅路の果て荘」に触れ、
モンゴメリの生涯についても話をしました。


<第7回>普通科1年7組
 
  『食堂かたつむり』 (小川 糸)
食堂かたつむり(Amazonより)_convert_20120705143718

この本を読むことで、

「食べる」ことを通じて
生きること、命をいただくことについて、
それから親子のぬくもりを感じてほしいと考えました。

また、料理のはなしだけでなく、
家族の大切さや感謝の気持ち、
悲しみから立ち向かう強さなど、
様々なことがたくさんつまっている作品でもあります。

主人公の倫子から、多くのことを学ぶことができると思います。

このクラスで、
人間関係に悩んでいる生徒の姿を見たことがあり、
人とのつながり・触れあいを
大切にしてほしいという思いからの
選書でもありました。


<第8回>普通科3年1組 

  『おしまいのデート』 (瀬尾まいこ
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今回のテーマは、「心に染みる短編集」です。
瀬尾さんの作品を読んでいると、
いつも大事にしなければいけないもの、
大切にしなければいけない人をすごく感じます。

「おしまいの」だから、どのお話もちょっとしんみりしていて、
優しさもじんわり、心もほんわかする内容になっています。
 紹介した後、すぐにこの本を読みたいと言ってくれた生徒がいました。
返却に来てくれた時に感想を聞いてみると、
「おもしろかった」という返事が。
 
この作品に出会えて良かったなぁと思える瞬間を図書室から
発信したい、というのが私の願いです。


<第9回>普通科3年2組 

  『食卓のこころ』 (山本ふみこ)
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テーマは、料理が好きな子が多いクラスに
おすすめする1冊です。

なにげない毎日をていねいに暮らすと
見えてくるものがあります。
食卓を中心に毎日起こるいろいろな出来事。
山本ふみこさんのエッセイはなにげない日々のささやかな事柄を、
ふみこ流のあたたかなまなざしで包み込んでくれるところが魅力的。
料理のレシピも付いていて、
人とのつながりも感じることのできるエッセイです。



ガイダンスの開始からおよそ2ヵ月が経ち、
図書室には変化が現れています。

ガイダンスを行ったクラスの生徒が、図書室に気軽に来てくれるようになりました。
お昼休みは多い時で、20人ぐらいの時もあります。
テスト勉強などで図書室を利用する生徒も増えてきました。
特に3年生は、テスト期間中に熱心に勉強している姿が多く見えます。

7月以降に実施したガイダンスの模様は、
追ってご紹介します。