『花はふしぎ』 岩科 司
selected by 理科 佐々木 繁雄先生
「花はなぜ美しいのか」と訊ねられ、
著者は「その人が恋愛の真っ最中だったときに、
花と出合い、美しいと思ったり、
逆に失恋したばかりのときに花と出合い慰められることもある。
花を美しいと思う理由は、それぞれ人の心の中で、
それぞれに異なるのだ」と答える。
地球上に花が誕生して1億3000万年、
この長い歴史から獲得した特性を科学の側面から考察する。
花がもつ人を魅了して止まない美しさ、
不思議さに迫った内容は、一読の価値がある。