兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

参与の読書散歩 #64

和の色に出会うSelected by安積秀幸参与先生 「和の色」のことについては、第7回の 「日本人の忘れもの」でも少し紹介しましたが、 日本には本当に微妙な色の違いが異なった名前で伝わっています。「城ケ島の雨」の北原白秋の歌詞にも 「利休鼠の雨が降る」 …

参与の読書散歩 #63

葛飾北斎との出会いSelected by安積秀幸参与先生葛飾北斎の絵との出会いは二つあります。 一つは米山徹先生からいただいた手摺木版「富嶽三十六景画集」です。 手摺木版『富嶽三十六景画集』の帙。 「帙(ちつ)」とは和本を包んで保存するための装具で、と…

参与の読書散歩 #62

新聞が教えてくれた本Selected by安積秀幸参与先生 新聞はいろいろな本を紹介してくれます。 コラム、記事等を読んでいて 書かれている方はよく本を読んでおられるし、 またいろいろなことをよく御存じで、いつも感心してしまいます。 第29回の「新聞記事が…

読む清涼剤、あります。

気温が30℃を超える日が多くなってきました。図書館のディスプレイは、夏本番に向けて準備万端です。新着図書コーナーには夏雲と巻き貝。YOMOYOMOスポットの掲示板も、夏の装いです。 2年生のYOMOYOMOスポット こちらは3年生 (※画像をクリックすると、別画面…

参与の読書散歩 #61

先生方に教わった本Selected by安積秀幸参与先生前回は兵庫県播磨高等学校の 図書部員から紹介された本について書かせていただきました。 今回は、私が勝手に友人と思っている すばらしい先生から紹介された本について 書いてみようと思っています。 多くの…

「YomoYomoSpot」活躍中です

昨年度の終わりに、図書館内に新しく設置した ブックトラックをご紹介しました。 →[2016年2月29日公開記事]そして春休みの間に、 後藤先生が新たに3台の掲示板付きブックトラックを 作ってくださいました。 新年度から、各学年のフロアに1台ずつ、設置して…

参与の読書散歩 #60

図書部員に教えられて ビブリオバトルで紹介された一冊Selected by安積秀幸参与先生 3学期の期末考査の期間中のビブリオバトルの職員研修がありました。 今までビブリオバトルという言葉を聞いたことはありましたが 実際に体験したのは初めてでした。期末考…

ビブリオバトルを行いました(2016年3月18日)

事前の練習風景 先月、図書部員2年生(新3年生)3名が ビブリオバトルに挑戦しました。昨年の学芸発表会において、 図書部員全員でチャレンジして以来となる 2度目のビブリオバトルです。今回は、教職員が「観客」になりました。本校では、朝の読書や、「播…

副校長の読書散歩 #59

絵本を読むSelected by安積秀幸副校長先生 2000年10月12日の木曜日、 当時勤めていた兵庫県立教育研修所が主担当となって 全国教育研究所連盟の全国大会を神戸で開催しました。その大会で記念講演をお願いしましたのが、 この読書散歩の第4回で紹介しました…

副校長の読書散歩 #58

中国の古代哲学と日本文化Selected by 安積秀幸副校長先生 「陰陽五行」 *という言葉を聞かれたことがあると思います。私は焼物が趣味で、多くの陶器や磁器を拝見してきました。 時々、易や八卦**にかかわる模様や絵が描かれているのを 見ることがありました…

「朝読」コーナー、はじめました。

図書部の部長が中心になって、 朝の読書におすすめの図書 計21冊をセレクトしてくれました。図書館に入ってすぐのところに、 新しくコーナーを設置しています。本を配架しているのは、 図書室改造にいつも協力して下さっている 後藤先生手作りのブックトラッ…

副校長の読書散歩 #57

地域の歴史Selected by安積秀幸副校長先生 兵庫県でも多くの市町合併が行われ、 私の住んでいる香寺町も 「神崎郡香寺町」から「姫路市香寺町」に変わりました。合併前には香寺町史も編纂されました。 新しくできた市町においては いわゆる「ゆるキャラ」が…

副校長の読書散歩 #56

忙しくなるとSelected by 安積秀幸副校長先生 どうも仕事などが忙しくなると本が読みたくなる性分は 若い時から続いているようです。 高校生の時にも試験が近づくといろいろと本が読みたくなって、 試験勉強をほったらかしにして読みふけったことが 何回もあ…

副校長の読書散歩 #55

ポーランドとナチSelected by安積秀幸副校長先生 前回、戦後70年を記念して 日本で出版された本を紹介しました。姉妹校であるナザレ校の国、 ポーランドでも第二次世界大戦にかかわる本が出版されていました。 ナチが行った非人道的な行いはいろいろな本で紹…

「図書だより 12月号」

※画像をクリックすると、別画面にて表示されます。 ズームアップしてご覧ください。「図書だより 12月号」です。冬季休業が近づいてきました。年内は、12月25日(金)まで開館しています。 年末年始にゆっくり楽しむ本を探してみませんか。

副校長の読書散歩 #54

戦後70年Selected by 安積秀幸副校長先生 今年は戦後70年ということで、 8月1日には終戦の玉音放送*にかかわる情報が公開されました。先日米山徹先生に、電話で、 「戦後70年という区切りの年は、 戦争を経験された方々からまだ体験談を聞くことができる年で…

副校長の読書散歩 #53

再び朝井まかてさんSelected by 安積秀幸副校長先生 私が選んでしまう時代小説は、 江戸時代の人情味あふれた物が多いように思います。読んでいて人を思う心にジーンとなったり、 時には涙が出そうになってしまうことがあります。兵庫県播磨高等学校は海外に…

学芸発表会でビブリオバトルに挑戦しました

11月7日・8日は本校の学芸発表会でした。 図書部と読書部は、 合同で「ビブリオバトル」*に挑戦しました。何度か練習を重ねて、迎えた当日の11月7日。 図書部・読書部の部員のほかに、 養護教諭の吉田先生と私(司書の岩崎)を加えた8人が、 一般観覧の方々…

秋を満喫

朝晩の風に、 季節の移ろいを感じるようになりました。図書館のディスプレイも、秋色に染まっています。 さて、今年のノーベル賞は、 梶田隆章氏(物理学賞)と大村智氏(生理学・医学賞)の 日本人2名が受賞したことでも話題となりました。村上春樹さんの文…

副校長の読書散歩 #52

「永仁の壺」事件Selected by 安積秀幸副校長先生 私の手元に、小山冨士夫さんの、 種子島の土で作られた徳利と小ぶりの湯呑があります。 そのこともあり、小山冨士夫さんの生き方や研究に興味を持っておりました。 *箱の文字は、 右が「種子島徳利」と書い…

将来を考える1年生の皆さんへ

皆さんが進路を考えるうえで、 自分から行動を起こしてみることが大切だと考えている本校では、 読書を行動のひとつと捉えています。 誰かの物語を通して心が震える体験が、 それぞれの将来像を形づくっていくと思うからです。本校オリジナルの進路指導テキ…

副校長の読書散歩 #51

科学を俯瞰するSelected by 安積秀幸副校長先生 平成27年8月1日の神戸新聞に 「物理学を俯瞰する大教師」というタイトルで、 甲南大学元教授・京都大学名誉教授の佐藤文隆先生が、 ノーベル賞を受賞され7月5日に死去された 南部陽一郎先生との思い出を書かれ…

副校長の読書散歩 #50

好みの本を紹介Selected by 安積秀幸副校長先生 兵庫県播磨高等学校では読書の学校づくりの一環として 朝の10分間読書を行っております。 学校の生徒や職員に読んでもらいたい 本の紹介から始まった「副校長の読書散歩」も 第50回になりました。 鳥取のYさん…

夏休みの図書館より

いよいよ夏休みが始まりました。図書館では、「夏休みプロジェクト」と銘打って、 図書部の部員に参加してもらいながら、 書架の整理を行っています。以前ご紹介した学習スペースには、 各種の辞書のほかに、 「なるにはBOOKS」などの職業本、 面接・小論文…

「図書だより 7月号」

※画像をクリックすると、別画面にて表示されます。 ズームアップしてご覧ください。 図書だより7月号です。 間もなく、夏季休業が始まります。普段はあまり手に取らないような作品に挑戦できるのも、 長期休暇の醍醐味(だいごみ)です。自分だけの、 「この…

副校長の読書散歩 #49

親友の突然の訃報Selected by 安積秀幸副校長先生 5月9日の土曜日、親友の訃報の連絡が突然ありました。 一緒に机を並べ遅くまで仕事をし、 何回となく酒を酌み交わし、 仕事の事では激論を交わし、 言いたいことを言える本当の親友の突然の死でした。おり…

副校長の読書散歩 #48

シーボルトと幻のアジサイSelected by 安積秀幸副校長先生 今、我が家の庭にアジサイの一種の シチダンカ(七段花)が清楚な花を咲かせています。 このシチダンカは幻のアジサイと呼ばれています。なぜ幻なのか。実はシーボルトが著した日本植物誌(フローラ…

図書館大改造

こちらの写真は、 図書館の中に一歩足を踏み入れたときに 目に入る風景を写したものです。 そしてこちらは、数ヵ月前に撮ったもの。 細い柱の向こうのスペースを見比べていただくと…… 机の変化にお気づきいただけるでしょうか。 今月のはじめに、机の仕切り…

副校長の読書散歩 #47

朝井まかてさんの時代小説3冊Selected by 安積秀幸副校長先生 久しぶりに気楽に読める時代小説が読みたくなって図書室に行きました。関西弁のタイトルが目につき、読み始めました。 以前に紹介しました高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズとは違った …