副校長の読書散歩
漱石と科学 Selected by 安積秀幸副校長先生 夏休みも中ごろの8月上旬に鳥取のYさんから大きな荷物が届きました。 わくわくしながら開けてみますとたくさんの資料と本が入っていました。 Yさんには何回も登場いただいているのですが、 「副校長の読書散歩」…
故郷姫路の話題の2冊Selected by 安積秀幸副校長先生 姫路城大天守保存修理の工事も最終段階になりました。 毎日、以前より白い天守閣を電車の窓から見ながら通勤しています。 *大天守保存修理工事中の姫路城 平成27年3月27日からは、再び一般公開される予定…
読んで納得してしまった本 (二つのパターン)Selected by 安積秀幸副校長先生 本を読んでいて、 著者の方々が書かれていることにすぐに納得してしまいます。 しかし、その納得の仕方が二通りあります。ひとつは、 読んでいるときは「ふんふん。なるほど。」…
宮城谷昌光さんの小説Selected by 安積秀幸副校長先生 宮城谷昌光さんの『古城の風景?』を第27回で紹介しました。 同書は愛知県の古城の紀行文ですが、 宮城谷さんと言えば中国の歴史小説で有名です。 毎日新聞では今、宮城谷さんの「劉邦」が連載されていま…
明治の文豪の作品2冊Selected by 安積秀幸副校長先生小学生の時から体が弱く、 小学校4年生のころに右足膝の関節炎で長いことギブスをし、 その後も小学校卒業まで運動はできませんでした。そのことからも、外で運動するより家の中で本を読むことが好きでし…
新聞記事がきっかけでSelected by 安積秀幸副校長先生 本校がNIEの研究指定を受けていることから、 新聞をできるだけ読むことにしています。 その気になって読んでみると、 日曜日に各社が工夫を凝らしている読書コーナー以外にも、 本にかかわる記事が多い…
衝撃を受けた本Selected by 安積秀幸副校長先生 本を読んだことをきっかけに話がどんどん広がり、新たな出会いができます。 このことが読書の楽しみの一つです。出会った方々と話をしているときに何げなく話をされた中に 思いがけない本との出会いが多いよう…
国語の先生から紹介された2冊Selected by 安積秀幸副校長先生 今回の本を紹介してくださったのは、 はからずも、私と一緒に同じ学校で教員生活をスタートし、 その後30年余を公立学校で勤務し、 退職後にまた同じ学校ですることになった先生です。 初任の学…
あまり知られていない山田風太郎の作品Selected by 安積秀幸副校長先生 山田風太郎と言えば、奇想天外な忍法帳で有名ですが、 なかなか興味深い小説が多いのです。そのことを教えてくださったのが有本倶子さんです。 有本倶子さんは山田風太郎記念館の建設運…
書名にひかれて読み始めてしまった本Selected by 安積秀幸副校長先生 新聞広告などに出ている本や、本屋さんに並ぶ本を眺めていると 書名が気になる本があります。 今回紹介する本もそのような本です。 書名とは違った展開に驚いてしまいます。 展開の仕方に…
新聞で紹介された本Selected by 安積秀幸副校長先生 多くの新聞社が日曜日あたりに読書欄を企画しており、 様々な本を紹介しています。 また、新聞で連載した小説やコラムがあらためて 本として出版されることもあります。連載されているときは、 毎回素晴ら…
和辻哲郎の著書Selected by 安積秀幸副校長先生 和辻哲郎さんは、姫路駅から播但線で5つ目の駅である仁豊野出身。 今も国道312号線沿いに和辻医院があります。 和辻哲郎さんの本は、学生時代に『古寺巡礼』を読んだ程度で 他は読んだことがありませんでした…
「ひょうご文学散歩」がきっかけでSelected by 安積秀幸副校長先生20回目の読書散歩で廣岡徹先生から『ひょうご文学散歩』をいただいたこと、 堀辰雄の「旅の絵」の話を紹介しました。『新潮日本文学16』の堀辰雄集に「旅の絵」があることを知り、 市の図書…
論語を味わうための2冊selected by 安積秀幸副校長先生 昔から論語についての本は数多く出版されています。 私が論語について読んでみようと思ったきっかけは、 兵庫県立北条高等学校の校門を入ったところに 湯川秀樹先生が書かれた、「學而思」という石碑が…
印象に残っているいただいた本selected by 安積秀幸副校長先生 学校の図書館に、集英社から100冊の文庫本をいただいたり また、新聞で紹介されていた募集に応募して 50冊の文春文庫をいただいたりしています。私も今年、いろいろと本を購入したり、 また、い…
校主先生、校長先生、園長先生の著書selected by 安積秀幸副校長先生 今年の1月から始めた「副校長の読書散歩」は20回になりました。 気が向くままに興味のある本を読み、紹介してまいりました。 上巻や下巻のある本は1つの本として紹介しましたが、 別の本…
「高校生のための文化講演会」で 集英社からいただいた文庫からselected by 安積秀幸副校長先生 通勤電車の中では、しばしば、吊革につかまりながら 左手に本、右手に吊革という姿勢で読んでいますと、 どうも栞が邪魔になります。特に文庫本では、最初から…
学校に寄贈された文庫本からselected by 安積秀幸副校長先生 「図書室だより」に、新聞に出ていた 「文春文庫50冊を寄贈します」の広告に 図書部員が応募して文春文庫を寄贈していただいたことが紹介されました。私も仕事の合間に図書室を訪問するのですが、…
「心に残る一言」に出会った小説2冊selected by 安積秀幸副校長先生 「人間到所有青山」という言葉があります。 私は、「人間到所有先輩」と思っています。 少し気心が知れた人には、よく「先輩」と声をかけます。 当然、読んだ本の著者、登場人物も諸先輩の…
あたたかな気持ちになれる小説2冊selected by 安積秀幸副校長先生 第2回目にドキュメンタリーを取り上げましたが、 今までテーマとして小説は取り上げていませんでした。私は江戸時代の文化に興味を持っており、時代小説もよく読みます。 学生時代には山本周…
童謡・唱歌を楽しむ3冊selected by 安積秀幸副校長先生 前に小川洋子さんの『科学の扉をノックする』を 紹介しましたときに少し触れましたが、 私はオカリナを粘土で形を作り電気炉で焼いて自作しています。自分で作ったオカリナを時々演奏して楽しんでいま…
白川静さんの3冊selected by 安積秀幸副校長先生 本を読んでいますと、ある1冊がきっかけになって 次々と関連のある本を読むことになることがよくあります。今回紹介するのも、そのパターンでした。 最初は、恩師米山徹先生からいただいた平凡社新書『白川…
第32回全国高校生読書体験コンクール受賞作品からの2冊selected by 安積秀幸副校長先生 6月12日に本校で開催された「高校生のための文化講演会」に先だって、 「読書への招待2013」という小冊子が 教員及び生徒全員の冊数で送られてきました。全国の高校生の…
科学を通して人を知ることができる文庫2冊selected by 安積秀幸副校長先生 私は、たいがい本を読むときには、 「あとがき(または解説)」から読み始めます。 ですから、あとがき→はじめに→本文→あとがきの順になります。あとがきには、その本の著者の思いが…
自己啓発へとつながる三冊selected by 安積秀幸副校長先生 本校では『7つの習慣J』を導入して、 やる気や自主性を引き出し、 「あきらめないこと」や「頑張り続けることの大切さ」を 習慣として身につけることを目指しています。自己啓発のための本は数多…
古代中国文化に関する二冊selected by 安積秀幸副校長先生 前回の読書散歩で水滸伝を紹介しました。 中学校に入学したころに吉川英治の三国志三巻を 寝るのも忘れて読みふけったことを思い出します。三国志や水滸伝、西遊記など中国の長編小説には 多くの妖…
宮崎市定先生の2冊 selected by 安積秀幸副校長先生私の大学時代の恩師である米山徹先生は、 専門は物理学ですが いろいろなことに興味を持っておられ、 特に歴史についても詳しく、 多くのことを教えていただきました。米山先生は気に入った本を 古本屋で見…
「温故知新」の意味を知る2冊 selected by 安積秀幸副校長先生 本校は教育における「不易流行」の「不易」として、 「教養」を重視して「形から入って心を育てる」ことを 大切にしています。本校が守り続け、推進してきたもの、 日本人が古くから培ってきた…
司馬遼太郎さんの2冊 selected by 安積秀幸副校長先生 司馬遼太郎さんの書かれた本を読まれた方も多いと思います。 以前から司馬遼太郎さんの本は何冊か読んでいたのですが、 司馬遼太郎さんの本のおもしろさや楽しさを教えてくださったのは 鳥取市に住んで…
ノーベル賞を受賞された朝永振一郎先生 selected by 安積秀幸副校長先生朝永振一郎先生は、1965年に 「素粒子物理学に根本的な結果をもたらした、 量子電気力学の分野における基礎的研究」 に対してノーベル賞を受賞されました。私は、大学生の時に朝永先生…