兵庫県播磨高等学校の取り組み「読書の学校」の模様を発信中です。

副校長の読書散歩

参与の読書散歩 #64

和の色に出会うSelected by安積秀幸参与先生 「和の色」のことについては、第7回の 「日本人の忘れもの」でも少し紹介しましたが、 日本には本当に微妙な色の違いが異なった名前で伝わっています。「城ケ島の雨」の北原白秋の歌詞にも 「利休鼠の雨が降る」 …

参与の読書散歩 #63

葛飾北斎との出会いSelected by安積秀幸参与先生葛飾北斎の絵との出会いは二つあります。 一つは米山徹先生からいただいた手摺木版「富嶽三十六景画集」です。 手摺木版『富嶽三十六景画集』の帙。 「帙(ちつ)」とは和本を包んで保存するための装具で、と…

参与の読書散歩 #62

新聞が教えてくれた本Selected by安積秀幸参与先生 新聞はいろいろな本を紹介してくれます。 コラム、記事等を読んでいて 書かれている方はよく本を読んでおられるし、 またいろいろなことをよく御存じで、いつも感心してしまいます。 第29回の「新聞記事が…

参与の読書散歩 #61

先生方に教わった本Selected by安積秀幸参与先生前回は兵庫県播磨高等学校の 図書部員から紹介された本について書かせていただきました。 今回は、私が勝手に友人と思っている すばらしい先生から紹介された本について 書いてみようと思っています。 多くの…

参与の読書散歩 #60

図書部員に教えられて ビブリオバトルで紹介された一冊Selected by安積秀幸参与先生 3学期の期末考査の期間中のビブリオバトルの職員研修がありました。 今までビブリオバトルという言葉を聞いたことはありましたが 実際に体験したのは初めてでした。期末考…

副校長の読書散歩 #59

絵本を読むSelected by安積秀幸副校長先生 2000年10月12日の木曜日、 当時勤めていた兵庫県立教育研修所が主担当となって 全国教育研究所連盟の全国大会を神戸で開催しました。その大会で記念講演をお願いしましたのが、 この読書散歩の第4回で紹介しました…

副校長の読書散歩 #58

中国の古代哲学と日本文化Selected by 安積秀幸副校長先生 「陰陽五行」 *という言葉を聞かれたことがあると思います。私は焼物が趣味で、多くの陶器や磁器を拝見してきました。 時々、易や八卦**にかかわる模様や絵が描かれているのを 見ることがありました…

副校長の読書散歩 #57

地域の歴史Selected by安積秀幸副校長先生 兵庫県でも多くの市町合併が行われ、 私の住んでいる香寺町も 「神崎郡香寺町」から「姫路市香寺町」に変わりました。合併前には香寺町史も編纂されました。 新しくできた市町においては いわゆる「ゆるキャラ」が…

副校長の読書散歩 #56

忙しくなるとSelected by 安積秀幸副校長先生 どうも仕事などが忙しくなると本が読みたくなる性分は 若い時から続いているようです。 高校生の時にも試験が近づくといろいろと本が読みたくなって、 試験勉強をほったらかしにして読みふけったことが 何回もあ…

副校長の読書散歩 #55

ポーランドとナチSelected by安積秀幸副校長先生 前回、戦後70年を記念して 日本で出版された本を紹介しました。姉妹校であるナザレ校の国、 ポーランドでも第二次世界大戦にかかわる本が出版されていました。 ナチが行った非人道的な行いはいろいろな本で紹…

副校長の読書散歩 #54

戦後70年Selected by 安積秀幸副校長先生 今年は戦後70年ということで、 8月1日には終戦の玉音放送*にかかわる情報が公開されました。先日米山徹先生に、電話で、 「戦後70年という区切りの年は、 戦争を経験された方々からまだ体験談を聞くことができる年で…

副校長の読書散歩 #53

再び朝井まかてさんSelected by 安積秀幸副校長先生 私が選んでしまう時代小説は、 江戸時代の人情味あふれた物が多いように思います。読んでいて人を思う心にジーンとなったり、 時には涙が出そうになってしまうことがあります。兵庫県播磨高等学校は海外に…

副校長の読書散歩 #52

「永仁の壺」事件Selected by 安積秀幸副校長先生 私の手元に、小山冨士夫さんの、 種子島の土で作られた徳利と小ぶりの湯呑があります。 そのこともあり、小山冨士夫さんの生き方や研究に興味を持っておりました。 *箱の文字は、 右が「種子島徳利」と書い…

副校長の読書散歩 #51

科学を俯瞰するSelected by 安積秀幸副校長先生 平成27年8月1日の神戸新聞に 「物理学を俯瞰する大教師」というタイトルで、 甲南大学元教授・京都大学名誉教授の佐藤文隆先生が、 ノーベル賞を受賞され7月5日に死去された 南部陽一郎先生との思い出を書かれ…

副校長の読書散歩 #50

好みの本を紹介Selected by 安積秀幸副校長先生 兵庫県播磨高等学校では読書の学校づくりの一環として 朝の10分間読書を行っております。 学校の生徒や職員に読んでもらいたい 本の紹介から始まった「副校長の読書散歩」も 第50回になりました。 鳥取のYさん…

副校長の読書散歩 #49

親友の突然の訃報Selected by 安積秀幸副校長先生 5月9日の土曜日、親友の訃報の連絡が突然ありました。 一緒に机を並べ遅くまで仕事をし、 何回となく酒を酌み交わし、 仕事の事では激論を交わし、 言いたいことを言える本当の親友の突然の死でした。おり…

副校長の読書散歩 #48

シーボルトと幻のアジサイSelected by 安積秀幸副校長先生 今、我が家の庭にアジサイの一種の シチダンカ(七段花)が清楚な花を咲かせています。 このシチダンカは幻のアジサイと呼ばれています。なぜ幻なのか。実はシーボルトが著した日本植物誌(フローラ…

副校長の読書散歩 #47

朝井まかてさんの時代小説3冊Selected by 安積秀幸副校長先生 久しぶりに気楽に読める時代小説が読みたくなって図書室に行きました。関西弁のタイトルが目につき、読み始めました。 以前に紹介しました高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズとは違った …

副校長の読書散歩 #46

アジアの中の日本Selected by 安積秀幸副校長先生 近頃、テレビでも新聞でも中国を始めアジア各国との関係が 毎日のようにニュースに取り上げられています。 中国や韓国とは政治的には、領土問題がよく取り上げられますが、 一方で相互の人々と積極的に交流…

副校長の読書散歩 #45

のび太君の生き方Selected by 安積秀幸副校長先生 今回紹介します2冊の本は、 茺田嘉之先生と昼食をとっていた時に 話をお聞きしたのがきっかけです。茺田先生からお借りして読んでみました。 私が読み終えてから学級文庫に置かれるそうです。著者は富山大学…

副校長の読書散歩 #44

菜の花忌シンポジウムに出席してSelected by 安積秀幸副校長先生 司馬遼太郎が好きだった菜の花にちなんで、 2月12日の命日を「菜の花忌」と言います。平成27年2月7日にNHK大坂ホールで 菜の花忌シンポジウムが開催されました。鳥取のYさんから電話をい…

副校長の読書散歩 #43

「踏絵」に関係する三冊Selected by 安積秀幸副校長先生 平成26年10月にポーランド研修旅行で 姉妹校のナザレ校、大統領宮殿、ワルシャワ市内、 クラクフ市内、アウシュビッツ等を訪問しました。ナザレ校はカトリックの学校で、キリスト教の様々な施設があり…

副校長の読書散歩 #42

自然の美――雪の結晶Selected by 安積秀幸副校長先生 身の回りの自然の美しさに心を奪われることがあります。今の季節、雪の結晶の美しさに 魅せられた人は多いと思います。 また、雪の結晶の写真集などはたくさん刊行され、 その美しさに感動された方も多い…

副校長の読書散歩 #41

写本にまつわる2冊Selected by 安積秀幸副校長先生 昔の人は本を読むために大変な苦労をされています。 持っておられる方にお願いして借りて、自分で懸命に書き写しておられます。 私も以前に似たようなことをしましたが大変な時間と労力がいります。お茶を…

副校長の読書散歩 #40

不易と流行Selected by 安積秀幸副校長先生 教育の世界においても「不易と流行」という言葉をよく聞きます。 時代の流れの中で変わってはならないこと「不易」と、 時代の流れに従って臨機応変に対応しなればならない「流行」が 絶えず求められています。兵…

副校長の読書散歩 #39

みをつくし料理帖シリーズ(その2) Selected by 安積秀幸副校長先生 みをつくし料理帖を続けて紹介しましょう。この小説には、さりげなく江戸時代の実在の人物が出てきています。 いつも「つる家」で文句をいいながら食事をする清右衛門は、 『南総里見八犬…

副校長の読書散歩 #38

みをつくし料理帖シリーズ Selected by 安積秀幸副校長先生みをつくし料理帖の『八朔の雪』はこのシリーズの第1作であり、 この読書散歩の第15回で紹介しました。この度平成26年9月2日の神戸新聞で この「みをつくし料理帖シリーズ」が完結したと知り、 学校…

副校長の読書散歩 #37

「NPO法人 本と温泉」企画の小説 Selected by 安積秀幸副校長先生「NPO法人 本と温泉」が志賀直哉の「城の崎にて」を 豆本で出版されたことは、第24回で紹介しました。その時に万城目学さんが城崎にちなんだ 新しい小説に取り組んでおられることも紹介しまし…

副校長の読書散歩 #36

焼物の師匠から紹介された2冊 Selected by 安積秀幸副校長先生 第16回で『越前 古窯の人 −水野九右衛門−』を紹介しました。 その時に私の趣味の一つが茶道で、その関係から兵庫県の焼物について いろいろと教えていただいている師匠のことをお話しました。 …

副校長の読書散歩 #35

湯川秀樹と中谷宇吉郎 Selected by 安積秀幸副校長先生 昨日平成26年10月7日、 突然のニュースで、中村修二教授、天野浩教授、赤崎勇教授が 青色のLED開発でノーベル賞を受賞されることを知りました。 中村教授が勤務されていました 日亜化学工業へは見学し…

副校長の読書散歩 #34

漱石と科学 Selected by 安積秀幸副校長先生 夏休みも中ごろの8月上旬に鳥取のYさんから大きな荷物が届きました。 わくわくしながら開けてみますとたくさんの資料と本が入っていました。 Yさんには何回も登場いただいているのですが、 「副校長の読書散歩」…

副校長の読書散歩 #33

故郷姫路の話題の2冊Selected by 安積秀幸副校長先生 姫路城大天守保存修理の工事も最終段階になりました。 毎日、以前より白い天守閣を電車の窓から見ながら通勤しています。 *大天守保存修理工事中の姫路城 平成27年3月27日からは、再び一般公開される予定…

副校長の読書散歩 #32

読んで納得してしまった本 (二つのパターン)Selected by 安積秀幸副校長先生 本を読んでいて、 著者の方々が書かれていることにすぐに納得してしまいます。 しかし、その納得の仕方が二通りあります。ひとつは、 読んでいるときは「ふんふん。なるほど。」…

副校長の読書散歩 #31

宮城谷昌光さんの小説Selected by 安積秀幸副校長先生 宮城谷昌光さんの『古城の風景?』を第27回で紹介しました。 同書は愛知県の古城の紀行文ですが、 宮城谷さんと言えば中国の歴史小説で有名です。 毎日新聞では今、宮城谷さんの「劉邦」が連載されていま…

副校長の読書散歩 #30

明治の文豪の作品2冊Selected by 安積秀幸副校長先生小学生の時から体が弱く、 小学校4年生のころに右足膝の関節炎で長いことギブスをし、 その後も小学校卒業まで運動はできませんでした。そのことからも、外で運動するより家の中で本を読むことが好きでし…

副校長の読書散歩 #29

新聞記事がきっかけでSelected by 安積秀幸副校長先生 本校がNIEの研究指定を受けていることから、 新聞をできるだけ読むことにしています。 その気になって読んでみると、 日曜日に各社が工夫を凝らしている読書コーナー以外にも、 本にかかわる記事が多い…

副校長の読書散歩 #28

衝撃を受けた本Selected by 安積秀幸副校長先生 本を読んだことをきっかけに話がどんどん広がり、新たな出会いができます。 このことが読書の楽しみの一つです。出会った方々と話をしているときに何げなく話をされた中に 思いがけない本との出会いが多いよう…

副校長の読書散歩 #27

国語の先生から紹介された2冊Selected by 安積秀幸副校長先生 今回の本を紹介してくださったのは、 はからずも、私と一緒に同じ学校で教員生活をスタートし、 その後30年余を公立学校で勤務し、 退職後にまた同じ学校ですることになった先生です。 初任の学…

副校長の読書散歩 #26

あまり知られていない山田風太郎の作品Selected by 安積秀幸副校長先生 山田風太郎と言えば、奇想天外な忍法帳で有名ですが、 なかなか興味深い小説が多いのです。そのことを教えてくださったのが有本倶子さんです。 有本倶子さんは山田風太郎記念館の建設運…

副校長の読書散歩 #25

書名にひかれて読み始めてしまった本Selected by 安積秀幸副校長先生 新聞広告などに出ている本や、本屋さんに並ぶ本を眺めていると 書名が気になる本があります。 今回紹介する本もそのような本です。 書名とは違った展開に驚いてしまいます。 展開の仕方に…

副校長の読書散歩 #24

新聞で紹介された本Selected by 安積秀幸副校長先生 多くの新聞社が日曜日あたりに読書欄を企画しており、 様々な本を紹介しています。 また、新聞で連載した小説やコラムがあらためて 本として出版されることもあります。連載されているときは、 毎回素晴ら…

副校長の読書散歩 #23

和辻哲郎の著書Selected by 安積秀幸副校長先生 和辻哲郎さんは、姫路駅から播但線で5つ目の駅である仁豊野出身。 今も国道312号線沿いに和辻医院があります。 和辻哲郎さんの本は、学生時代に『古寺巡礼』を読んだ程度で 他は読んだことがありませんでした…

副校長の読書散歩 #22

「ひょうご文学散歩」がきっかけでSelected by 安積秀幸副校長先生20回目の読書散歩で廣岡徹先生から『ひょうご文学散歩』をいただいたこと、 堀辰雄の「旅の絵」の話を紹介しました。『新潮日本文学16』の堀辰雄集に「旅の絵」があることを知り、 市の図書…

副校長の読書散歩 #21

論語を味わうための2冊selected by 安積秀幸副校長先生 昔から論語についての本は数多く出版されています。 私が論語について読んでみようと思ったきっかけは、 兵庫県立北条高等学校の校門を入ったところに 湯川秀樹先生が書かれた、「學而思」という石碑が…

副校長の読書散歩 #20

印象に残っているいただいた本selected by 安積秀幸副校長先生 学校の図書館に、集英社から100冊の文庫本をいただいたり また、新聞で紹介されていた募集に応募して 50冊の文春文庫をいただいたりしています。私も今年、いろいろと本を購入したり、 また、い…

副校長の読書散歩 #19

校主先生、校長先生、園長先生の著書selected by 安積秀幸副校長先生 今年の1月から始めた「副校長の読書散歩」は20回になりました。 気が向くままに興味のある本を読み、紹介してまいりました。 上巻や下巻のある本は1つの本として紹介しましたが、 別の本…

副校長の読書散歩 #18

「高校生のための文化講演会」で 集英社からいただいた文庫からselected by 安積秀幸副校長先生 通勤電車の中では、しばしば、吊革につかまりながら 左手に本、右手に吊革という姿勢で読んでいますと、 どうも栞が邪魔になります。特に文庫本では、最初から…

副校長の読書散歩 #17

学校に寄贈された文庫本からselected by 安積秀幸副校長先生 「図書室だより」に、新聞に出ていた 「文春文庫50冊を寄贈します」の広告に 図書部員が応募して文春文庫を寄贈していただいたことが紹介されました。私も仕事の合間に図書室を訪問するのですが、…

副校長の読書散歩 #16

「心に残る一言」に出会った小説2冊selected by 安積秀幸副校長先生 「人間到所有青山」という言葉があります。 私は、「人間到所有先輩」と思っています。 少し気心が知れた人には、よく「先輩」と声をかけます。 当然、読んだ本の著者、登場人物も諸先輩の…

副校長の読書散歩 #15

あたたかな気持ちになれる小説2冊selected by 安積秀幸副校長先生 第2回目にドキュメンタリーを取り上げましたが、 今までテーマとして小説は取り上げていませんでした。私は江戸時代の文化に興味を持っており、時代小説もよく読みます。 学生時代には山本周…